お祝いに木彫りスプーンを贈る。オーダーメイドだからこそ出来る価値がある!
他にはない贈り物をしたい。
ちゃんと自分の気持ちを伝えたい。
そういう時にオーダーメイドの物をプレゼントするのはオススメ!
今回制作させて頂いた木彫りのスプーンは出産祝いに贈りたいという事でオーダー頂いた作品。
完成したスプーンをお客様にお届けしたところ、すぐに知人の方へプレゼントされたそうで、
『心がこもった贈り物ができて良かったです』
という嬉しい声を頂きました!
知人を通しての紹介で頂いたスプーンのオーダー依頼。
【山口県産の木を使ったスプーンを出産したばかりの知人に贈りたい!】
これが今回のオーダー理由。
木彫りでスプーンは作った事があるけど、子供用っていうのはまだない。
すでにあるものをアレンジしてとかじゃなくて、
何もない所からの制作。
小さな子供はスプーンをギュッと握るようにして持つんです。
だったら持ち手は太目で丸みを持たせたいな。
小さな口でも入るように口に入れる部分は少し幅を狭くしよう。
自分で持って食べれるようになった時に使えるくらいのスプーンが良いっていうお客様の希望に添えるように、
僕なりに機能性を考慮したデザインを考えるところから始まりました。
デザインが決まったところで木の準備。
山口県産の木を使ったスプーンということで桜の木を選択。
ちなみにこの桜の木は育った場所も知ってて、
山口県山陽小野田市にある竜王山っていう山。
春になると桜が咲いてたくさんの人で賑わう桜の名所でもあります!
そんな山口県産の桜の木を切って、鉋(かんな)を掛けて、
スプーンの制作出来るサイズに調整。
下描きを描くとこんな感じ。
上からの画像しかありませんけど、横からの下描きも描いてます。
これを糸鋸盤で切り取ったら鑿(のみ)を使って形を出していく。
スプーンの形状から木を固定するのが難しいんですけど、
両締めバイスを使って固定できそうなポイントを見つけて挟み込む。
彫刻刀だけでも彫れますけどね。
やっぱり鑿(のみ)で叩ける部分は鑿(のみ)を使った方が早く彫れる。
このすくう部分はどのくらいの深さにするかでスプーンを使って食べる時の食べやすさが変わりますからね!
今回はあまり深くならない程度、気持ち浅めにしました。
表面を紙やすりを使って仕上げる事も考えましたが、やっぱり木彫家として、彫る事にこだわりたい。
彫る事でしか生み出せない木の柔らかさを小さなお子さんの口でも感じてもらえたら嬉しいですからね!
スプーンに彫る事で模様も入れていく。
実は木製のスプーンってこういう線とか模様が入ってるのはほとんどないんです!
何故か。
それはベルトサンダーって言われる電動の紙やすりを使って表面を削るようにして作られているのがほとんどだから。
ザックリと切って、ベルトサンダーで削って作られてる。
でも僕は丁寧に彫っているので模様も線も自由自在!
好きなように入れられるんです!
ただ、あまり彫ると価格が上がっちゃうので少しだけね。
それに彫り仕上げなので触り心地が最高に良いんです!
線も入れて9割完成した状態のスプーンがこちら。
でもまだまだ仕上げていきますよー!
口に入れる部分の深さを調整しながら、最後は表面を仕上げていく。
もちろん彫り仕上げ。
彫刻刀をよく研いで少しずつ凸凹をなくしていく事で表面が少しずつ滑らかに!
最後はデザイン性を持たせる意味でも持ち手の端にマークを焼き入れ。(下の画像は下描きの状態)
この流れ星のマークは最初からこれにしてたわけじゃないんですよ。
最初は四葉のクローバーのマークをデザインしてたんです。
でも贈り先の子どもが7月生まれっていう事で流れ星に出来ないかというご相談を頂いたので快く変更させて頂きました!
僕が考えるオーダーっていうのは少しでもお客様の理想を形にする事なんです。
だからできる事は全部やりたい!
そして最後にワックスを塗って完成した木彫りのスプーンがこちら!
水引で作られた鶴と共に。
ちなみにこの鶴は頂き物です(笑)
縁起が良さそうだったので一緒に撮ってみました!
冒頭にも書いたようにこの木彫りのスプーンはすでにお客様へとお渡しして、
またお客様もプレゼントとして贈られてます!
渡す前に制作の様子から完成画像までお届けしていたのもあって、
お届けした時にすごく喜んでくださいました!
木を彫って作っているのは制作過程を見て頂いていたのでわかっていたはずですが、その表面の仕上がりに驚かれたそうです。
技術的な部分もそうですが、
何よりも僕が制作した物がお客様のお役にたてる。
お客様が形にしたかった思いが形にできる。
そして生まれた作品の周りには笑顔が増える。
何よりもこれが嬉しいですね!
木彫りで作りオリジナルスプーンはお祝いにもぴったり!