やっぱりこのカエルちゃんは癒される~。
ここでしか手に入らないもの。
木彫家の大二郎しか作れないもの。
木という素材に思いを込めて世界に1つだけの作品に仕上げていく。
届けたいのは「癒し」。
4か月ほど前にイベントにて出逢ったお客様がその場でオーダーをくださった「やる気なさそうに寝そべっているけど憎めないカエル」
お話しててもすごく包容力を感じる方で、
その方を思いながら彫っているとなんだか僕も優しい気持ちになるんです(*^_^*)
桧の木に鉋(かんな)を掛けてカエルちゃんを彫る為の材料の準備から。
最初にどういう木から始めるかにもよるんですけど、この鉋(かんな)を使って木の大きさを整えるのは案外時間がかかる。
でもね、ここで手を抜くとあとで手間がかかっちゃうので丁寧に。
キレイな木目。
これだけで気持ちイイ(*^_^*)
木の形を整えたらカエルちゃんの下描き。
絵を描くだけでただの桧の角材じゃなくなるような気がするんです。
命が宿り始めてるっていう感じですかね!
彫り始めは鑿(のみ)!
このカエルちゃんはデザイン上、こうやって両締めバイスに挟むのが難しくてね。
細い部分も多いんで挟む所を間違えるとポキッといってしまいます。
でも上手く挟めるとなんだか嬉しい(笑)
そして彫るのが楽しくて夢中になってると、
目の前には打ちひしがれたカエルちゃんが・・・(*^。^*)
だいぶ形が出てきましたね!
カメラの視点を変えると・・・
向こうにもカエルちゃん(笑)
やる気なさそうに寝そべっているけど憎めないカエルの見本です。
この写真ちょっとお気に入り(*^_^*)
そしてこの辺りから彫刻刀に持ち替えて細かい部分を彫っていく。
これは足の部分。
足とお腹の間にすき間を開けるのが難しい。
上から、下からと両側から彫っていって、貫通させます。
首回りの丸みは丸刀で。
木目に対して垂直方向に彫る時はしっかり切れてないとダメ。
本当はもう少し切れると良いんですけど、このくらいならまぁ良いでしょう。
どっちにしても最後は印刀で仕上げますしね!(*^_^*)
ここまで来るとかなりカエルちゃんになって来た!
寝てるのがパッと見てわかりますね!
ここからは更に細かい部分を彫っていきますよ~!
可愛い足も。
ペロッと少しだけ出た舌も。
そして表情を決める目も。
ここまで彫れたらあとはひたすら表面を仕上げていく。
表面の仕上げもすべて彫刻刀。
紙やすりを使わずに彫って仕上げる事で独特の木の柔らかさが生まれる。
ただこれはものすごく時間がかかる作業でもあるんです。
根気が要るんで誰でも出来るわけじゃないみたい。
でも僕は特に苦じゃないんです。
時間はかかるけど、それはそれで大切な時間だと思ってるので最後まで手を抜かずに何度も彫刻刀を研ぎ直しながら作品の質をどんどん上げていく。
もうね、このカエルちゃん木なんだけど木じゃないみたいでしょ?
気持ち良さそうに寝てる(笑)
全体に数えきれないほどの彫り跡が残っているからこそこの質感が出るんです。
この質感が僕は好きなんですよ~。
彫り続けてると「あ、ここだ!」っていうポイントを感じるんです。
その感覚を覚えるまで彫り続けるっていう感じですね。
そして最後にワックスを塗って完成!!
いや~見てるだけで癒される~。
葉っぱの形をした台も良い感じ!
このカエルちゃんをオーダーくださったのは山口県の方で、しかも比較的近い方だったので待ち合わせて直接お届けさせて頂きました!
あまり感情を出さない方なんですけど、喜んでるのは言葉の端々から感じました!
今頃、ご自宅でこのカエルちゃんが横たわってると思うと嬉しい。
きっとカエルちゃんが目に入る度に笑顔になって癒されてるはずです(*^_^*)
木の温もり。
そしてそんな木に大二郎が癒しを足していく事で生まれる木彫り作品。
ここでしか手に入らない特別なもの。
「やる気なさそうに寝そべっているけど憎めないカエル」
価格:46800