肥後こまブランドのオリジナル木札完成!これはカッコイイ!!
この方法でしか生み出せないモノがあるんです!
手仕事でしか形にできない思いがあるんです!
確かに既製品とか機械で量産できるようなものは安い。
安いけど、
物を手に入れるのって手に入れた後の幸せを手に入れるためでもあると思うんですよ。
というか、それが1番の目的ですよね!
『大二郎さんに作って欲しい』
こんな嬉しい声と共に木彫り作品のオーダーをしてくださったのは肥後こまという伝統工芸を受け継ぐ佐藤兄弟の佐藤興一郎さん!
これから肥後こまを広めるために1大決心をされて、その思いを木札として形にしたいという事だったんです!
木彫家の大二郎の工房がある山口県防府市までわざわざ来てくださって、どういう形にするのか、使う木材は何が良いのか。
『こんなのはどうですか?』
『なるほど、じゃあここはこうしましょうか?』
そんな真剣な二人のやり取り。
楽しい時間でした~(*^_^*)
使う事になったのは桜の木。
こだわりのデザイン通りのサイズに木材を用意し、デザインを描き入れたもの。
ロゴマークはそのバランスが少しでも崩れるとダメだと思ってるんで、かなり慎重になりました(笑)
下描きが描けたら鑿(のみ)を入れていく。
木に鑿(のみ)を入れる時はどこから入れるべきかを常に考えるんです。
順番を間違えると木が割れてしまう事もあるんですよ。
基本的には木目に対して垂直方向に先に入れる事。
それとあとで彫刻刀で彫る時に、彫れるだけの深さにする事。
必要以上に深く鑿(のみ)を入れちゃうと傷になって残りますから。
鑿(のみ)で大まかに彫ったら細かい部分は彫刻刀。
木彫りって多い人は彫刻刀を200本とか持ってるらしいんですけど、僕は40本程。
やっぱりいろんな彫刻刀がないと彫れない事もあるんですよね。
今回の木札もこういう幅の狭い彫刻刀がなかったらここまで彫れてません(^_^;)
『あ~、この彫刻刀があって良かったぁ~』
そんな風に彫刻刀に感謝しながらホリホリ。
そしてやっぱり彫りながら思うのはこの木彫りの木札をオーダーしてくださった肥後こまの佐藤さんの事。
これから肥後こまの伝承に対しての思いを直接伺ったのもあって、とにかく応援したいって思ったんです!
この木札が少しでもその力になれたら。
そういう思いでいっぱい!
丁寧に心を込めて彫っていく。
これが手仕事にしか出来ない物づくりであり、木彫りの魅力の1つ。
どれだけ細かくても精神を研ぎ澄ませるように彫る。
文字の外周を彫り下げるかまぼこ彫り。
彫り終わったら墨を入れていく。
彫るのが細かくて難しければ墨を乗せるのも難しい。
1mm程しかない線の中をはみ出さない様に塗っていく。
息が止まる。
でも一文字一文字の達成感が心地いい(*^_^*)
そして遊び心いっぱいの模様も彫り込みましたよ!
この模様も佐藤さんの希望です!(*^^)v
更に!
今回の木札は佐藤さんの希望もあって特別な着色をします!
黄金!
金箔があると最高なのかもしれませんけど、ちょっと金箔は扱った事が無いのでアクリル絵の具。
でも最近の絵の具は良く出来てる。
筆で塗るだけですごく良い質感!
あとは仕上げに自然塗料を塗って乾燥。
そして最後にペンダントトップにするために紐を取りつけたら完成!!
すごいカッコイイ!
たくさんの思いが詰まった世界に1つだけの完全オリジナル木札!
この木札で肥後こまの佐藤さんがより力強く歩んで行けると僕も嬉しい!(*^_^*)
夢に向かって誰も進んだことのない道を進もうとしている肥後こまの佐藤さんを全力で応援します!
佐藤さん、この木札と共に頑張って下さい!(^○^)